たくさんのお祝いの言葉、ありがとうございます。
このたび、平成29年度(第72回)文化庁芸術祭・大衆芸能部門新人賞をいただきました。
たくさんのお祝いの言葉、ありがとうございます。祝電、生まれて初めていただきました。
受賞のご連絡をいただいてから、正式発表まで一週間ほどあり、情報解禁が12月27日17時でした。その時刻になるまで、いや、5分くらい経って、自分で「受賞しました」とツイートするまで、
「ほ、本当に、受賞したんだよね・・・?」
と、どこか信じがたい気持ちがずっと心にありました。それが発表後、次々に届く皆さまのお祝いの言葉、自分のことのように喜んでくださるご様子にふれて、あらためて、
「素晴らしい賞をいただいたんだなぁ」
と、今は心の底から有難く、嬉しい気持ちが湧き上がってきております。
そのわたしの隣で今、福神漬けを大量に口に含んだまま眠ろうとして、無理やり取り出されて大泣きして眠りについた娘がいます。。
家の中でも、どこか落ち着かぬ日々を過ごしていましたが、ようやく少し落ち着いたような心地です。
文化庁芸術祭のHPに、受賞者一覧と受賞理由が掲載されています。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/jutenshien/geijutsusai/h29/pdf/r1396049_03.pdf
今年で亡くなって10年が経つ、師匠福太郎の名前があり、三回忌を迎えたばかりの武春師匠の名前があり、そして、いつも弾いてくださるみね子師匠の名前があります。
師匠方のお力があっていただいた賞です。「天保水滸伝」について言えば、綿々とつづく玉川一門の力があって口演できた一席です。
そして、当日お越しくださったお客様のおかげです。
また、お越しいただけなくとも、「頑張れよ」「良い会になれよ」と気持ちを届けたくださった皆さまのおかげです。
玉川太福の背中を一度でも押してくださったことがある、皆さまのおかげです。
そして、もうお一人。木馬亭のおかみさんのおかげです。
少し前から木馬亭の木戸に座られることはなくなりましたが、
公演チラシをご自分の部屋に貼って、ずっと気にしてくださっていたそうです。間違いなく、そのお心も届いていたはずです。
本当に、ありがとうございます。
近年、芸術祭で浪曲界の受賞は、
平成25年 京山小圓嬢 大賞
平成24年 一心寺門前寄席 優秀賞
平成21年 松浦四郎若 優秀賞
平成17年 菊池まどか 新人賞
と、
関西の浪曲師、公演が続いておりました。関東の浪曲師での受賞は、
平成7年 国本武春 新人賞
さらに遡ると、
平成6年 春日井梅光 芸術祭賞
平成2年 玉川福太郎 芸術祭賞
平成元年 玉川勝太郎 芸術祭賞
師匠、大師匠の名前がございます。
昭和63年以前にもたくさんの浪曲師が受賞してますので、ご興味があればぜひご覧になってください。いまも現役の師匠方の名前もございます。
とにかく、
偉大な先輩方ばかりの中に、自分の名前が続きます。責任があります。
だからと言って、未熟なわたしが守りに入っても何の値打ちもないので、今まで以上に、新しいこと・未知なことに恐れず挑戦します。その一方で、伝統的な浪曲としての魅力についても精一杯向き合い、より一層精進します。
どうも堅苦しくなってしまって申し訳ありませんが、
〽︎とにかく 皆さま ありがとうぉぉぉぉぉぉ
ございます!!!
今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、なにとぞなにとぞ、よろしくお願い申し上げます。
玉川太福 拝
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