HAIDAKO第二回公演ありがとうございました。
勇人、一太郎、太福、孝太郎、頭文字をとって名付けました、
浪曲チーム「HAIDAKO」。
ご後援者さまのおかげによりまして、今回も国立演芸場にて若手男性浪曲師4人の会を開催することができ、
また、師走というご多忙の時節にも関わらず、たくさんのご来場をいただきまして、心より厚く御礼申しあげます。
第二回公演、無事に終えることができました。
•••ほっ。
とする間もなく、終演後はとくに番組プログラムに関しまして、「忠臣蔵」というサブタイトルに相応しい内容になっていない!とお怒りのご指摘もいただきました。(怒ることもないんじゃないかなと思うんですが。。。)
「勉強不足」と言われてしまえばそれまでなのですが、同じ話芸の噺家さんや講談の方々のように、本人がやりたい演目を自由に教わることができる、覚えることができるという習慣が、わたしたち浪曲の世界にはありません。
基本的には、師匠の持ちネタの中から、師匠が「これを覚えなさい」と言って下さったものを覚える。とくに、年明け前の浪曲師には、そこに本人の希望をいれることはとても難しいです。年明け後であっても、師匠が得意としている演目を教えていただけるということは滅多にありません。
浪曲界の考えということではなく、あくまで、私個人の経験、見聞きしてきたことから申し上げております。あしからず。
浪曲の一席一席というのは、歌手にとっての持ち歌?のような感覚なんでしょうか。代表曲といいますか。
実際、レコード全盛期の頃というのは、一つ一つの演目がその都度、浪曲作家に書かれたものが多く、その演目はその本人だけのもの、という状況だったと思います。
まさに、歌手の一曲一曲というような。
その一方で、「お家芸」というほかの一門では聴くことができない、「玉川なら玉川の」「東家なら東家」の演目というものも多い。
ですから、それを人(弟子)に教えるということは、その演目を自分(師匠)がやらなくなる、ということも珍しくはありません。それくらい、浪曲界において、演目をいただくということが「ちょっとあの師匠に稽古つけていただいて噺を覚えよう」という感覚とかけ離れているのです。
昔の浪曲の先生方の中には何百席というネタをもっている方もいたそうですが、現在でいえば、落語や講談の師匠方のように百席もっているような師匠は、いらっしゃらないのではないでしょうか。
うちの師匠で、最後は何席くらいだったのでしょうか。最終的には50席は、なかったのではないでしょうか。(生涯で覚えた演目はそれ以上あったと思いますが、持ちネタとよべるレベルの演目はおそらく)
浪曲界のしきたり云々と、お客様のご要望、足を運んでくださった皆様がご満足されたかどうかは、天秤にかけるものでは全くありません。
ご満足いただけなかったのであれば、ひとえに、演者の力不足としかいいようがございません。
ただわたしは、芸の未熟さはともかく、昨晩の口演で悔いが残っている者は、4人の中には1人もいないんじゃないかと感じてます。
•••なんだか、ただ御礼を申し上げるつもりが思いもよらぬことを記してしまいました。まあ、思いもよらぬことを書き連ねてしまうことは多々あるんですが、大抵は削除します。いろいろ恐いので(笑)。
来年12月6日、第3回公演が決定しております。
制約はございますが、覚えることができる演目の中から、自分が惚れることができるネタを探し、お客様に喜んでいただけるクオリティに仕上げまして、国立演芸場にてお客様をお迎えしたいと存じます。
浪曲チームHAIDAKO、今後ともよろしくお願い申しあげます。(チーム活動は年一回ですが(笑))
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