天保水滸伝の里ツアー〜鹿島神宮の棒祭り(祭頭祭)
1泊2日で行ってまいりました。
東庄町での浪曲会は、ほぼ毎年に近く開催していただいておりますが、今回は東京からのお客様、約30名のみなさんと一緒に現地へいき、天保水滸伝ゆかりの遺品館をはじめ、ゆかりのある場所をたずね、そして、利根川近くの「鯉屋」旅館さんにて、天保水滸伝の浪曲を聴く、という天保水滸伝ファンはもちろん、演者にとっても夢のような企画。
実際、まさに夢のような2日間でした。
いつも荒川で寒稽古している私。当日の本番前に、ついに、利根川のほとりで「利根の川風袂にいれて…」と唸ることが出来たのは、嬉し過ぎました。嬉し過ぎて、寒風吹きすさぶなか、小一時間稽古してしまいました。
東庄町のお客様も、ついひと月前に浪曲会があったばかりであるにも関わらず、いっぱいのお客様が会場に駆けつけてくださいました。もちろん、その中には、笹川繁蔵の、三浦屋孫二郎の血をひく方々まで。ご多忙のなか、町長さんもご挨拶におこし下さいました。
打ち上げで、飲み過ぎないわけがありません。
翌日は、かなり雨風が強く、清滝佐吉記念碑をたずねたところでは、ツアー一行心が折れかけていましたが、迎えてくださった会長さんの、天候をものともしない朗々たる大音声の名調子と佐吉まんじゅうに救われ、鹿島神宮をたずねたあたりでは、雨はほぼ止んでいました。
境内の茶屋にいってやることは一つ。タコの脚まで持ち込んで、塩をそえて一献、、、夢を叶えた瞬間には、バスの集合時間が過ぎているという(笑)。
ツアーの行程は鹿島神宮でおわり。東京にもどられる皆さんを見送って、わたし一人残らせていただいて、鹿島神宮近くの宿に泊まり、翌日がそう、まさに「鹿島の棒祭り」の日だったのです。
「祭頭祭」というんですが、朝10時から始まって、途中、休憩は多少あるものの、19時近くまで。前日以上の雨と寒さのなか、何杯お神酒を献じても、すぐに酔いが冷めるという過酷さのなか、全て見届けてまいりました。
なんとも言えない味わい深い、観光客が押し寄せないからこそ、守られているようなローカルな雰囲気、参加者のみなさんの衣装やらノリの濃厚さ。荘厳な鹿島神宮と一見ミスマッチなようで、一日眺め続けてみると、むしろそれが自然な関係なんだろうなぁと妙に納得したりました。
ツアーの二日間も、棒祭りもとても書ききれません。
高座でたっぷりお話できたらと思っております。ぜひ、近々の会にご来場下さいませ。。。
あぁ、それにしてもまだ夢心地の余韻が抜けないんぁ。
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