2016年。一年間ありがとうございました。
今年も一年間、おつきあいくださいまして、本当にありがとうございました。
年間の口演数は、232席。
昨年が220席ほどでしたので、数でいえば10席増えただけですが、中身は随分違ったかなぁと。
232席のうち、ネタおろし(初口演のネタ)が20席。10分の1とまでいかないけど、それに近い割合だなぁと思うと、我ながらびっくりです。。
ネタおろしの20席も、なかなかに幅広かったように思います。内訳は、
古典演目
忠臣蔵外伝「誉の三百石」
清水次郎長伝「次郎長と法印大五郎」「次郎長出立」「秋葉の仇討」「名古屋の御難」「勝五郎の義心」「長兵衛の義侠」
慶安太平記「箱根山」「外松久太夫」
「天保水滸伝 笹川の花会」「青龍刀権次(七)権次の改心」
新作演目
「武春師匠の思い出」「ラーメンみや古(三題噺創作)」「弟子入り物語”浪曲師になっちゃった”」「地べたの二人〜湯船の二人〜」「佐渡に行ってきました物語」
男はつらいよ(原作・山田洋次 脚本・大西信行)より「寅さん故郷へ帰る」「恋する寅さん」
流れの豚次伝(作・三遊亭白鳥)より「任侠流山動物園」「上野掛け取り動物園」
古典11席、新作9席。
一度きりに近いものもどちらにも含まれてますが、無駄に覚えたようなものは一席もなく。むしろ、思い入れの深いものばかりだなぁと感じます。今の十一屋邸での「笹川の花会」口演が、やっぱり相当印象深くなるんだろうと思ってましたが、それに負けないくらい、どのネタも思い出深く感じられることが、自分でも意外といいますか。簡単にやれたものは一つもないってことでしょうか。
持ちネタ(今まで覚えたネタ)が、60席ちょっとくらい。いかに今年頑張ったかというより、いかに今まで怠けていたか泣。。
青龍刀権次や、天保水滸伝など、わりと初期に覚えていて、自分の中では「まあ、得意ネタの方かなぁ」というネタを、今年ほどやらなかった年はないように思います。同じネタばかり聴いたってことが、この一年は一番なかったんじゃないかなぁと。(それでも、何度も聴いた、というお客様もいらっしゃるとは思いますが汗)
11月のネタおろし5席は、振り返っても胃から込み上げてくるものがありますが笑、乗り越えられたのも、本当にお客様のおかげでございます。
DVDも出させていただき、メディアの仕事も少しずつですが、いただけるようになってきた。こういった流れは、本当にご縁。心から感謝申し上げます。
10年目。浪曲師になってから、一番充実した年にできたように思います。とはいえ、私と年齢やキャリアがそんなに変わらないのに、はるか先を走ってる方々は何人もいらっしゃる。
少しでもそういった人たちの背中に追いつけるよう、焦らず、でも、確実に距離を縮めて、いつか追いつきたい。いや、そうだな。追いつきたいくらいじゃ、きっと現状維持か差が広がるばかりだろうから、追い越そうと思ってやらねばだ。
10年目もなんとなく節目でしたが、本当に節目にしなきゃなのは、10年を経た11年目かなぁと。
お客様、関係者、同業者のみなさま、一年間、本当にありがとうございました。
そして来年も、何卒よろしくお願い申し上げます。
玉川太福 拝
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