初のトリ
公開日:
:
イベント告知・追加情報
今週日曜日と翌月曜日、上野広小路亭に出演します。
http://www.rokyokukyokai.org/index.php?広小路亭
しかも、23日に限っては、なんとトリなんです!
いやー、これはけっこう、滅多に、あんまり、前代的にはあんまりなかったような試みなんじゃあないかと、思っております。
身分制度のない浪曲界においては、よく「看板」という言葉が用いられてきたようで、「あの人は大看板だ」
とか、
「あの人は、芸は上手かったけど、中看板だった」
とか、
「あの人は、出方(でかた)さんで、看板じゃないわよ」
とか、
そんなふうに、大先輩の師匠方が話されるのを、よく聴くんです。
「看板ってなんすか??」
とは、口が裂けてもきけませんので、我々としては、ただその会話の流れから意味を察するしかないのですが、
人気と実力を合わせた言葉が「看板」みたいな感じでしょうか。
たぶん「大看板」っていうのは、その芸人の名前で興行をうてば、大劇場がいっぱいになるような浪曲師のことで、
「中看板」っていうのは、二人とかそろえば大劇場を埋められるような人か、寄席読みの名人クラス、
「看板」っていうのは、たとえば私だったら「玉川太福一座」というふうに、一座の座頭になれるような人のこと…かなぁ。
えーっと、なんの話といえば、そうそう。つまり、そういう、まぁ、ちょっと曖昧なというか、自分たちで差を決められないような状況があるわけでして、となると自然、年功序列ならぬ「芸」功序列で寄席の番組、順番が決められるという状況でして。
木馬亭なんかでも、超ベテランクラスの師匠方は別ですが、とくに前半なんかはほぼ弟子入りの順番通りといって間違いない。
という状況だったのは、実はちょっと前までで、やはり、浪曲界でも他芸の番組をならって、後輩を抜擢したり、ときには先輩方でもちあげてやる、ということをし始めているんです。
木馬亭なんかもそうですし、こんどの上野広小路亭がまさにそれで、私よりも10年以上キャリアのある富士鷹雄兄さんが、前を呼んでくださるんです。。。
どの会場だって、どの順番だって同じようにベストを尽くさにゃならぬ、というのはあります。あります。ありますけど、ありません。いや、ありますん。(どっちじゃい)
自分じゃ高められないような、ところまで、意識やら責任感やら緊張感を高めてくれるのが、順番であったり、お客様の反応であったりするんです。
上野広小路亭、太福初のトリ…是非ご来場下さいませ。
関連記事
-
「東西三大話芸フェスティバル」10/24,25開催
「落語」「講談」「浪曲」をまとめて、日本の三大”大衆”話芸。 その3つの話芸の共通点と独自性が
-
智六さんとの二日間!
来月9、10日と、上方落語の笑福亭智六(しょうふくてい•ちろく)さんと、二日連続で二人会をさせていた
-
4/16「男はつらいよ」浪曲化口演は『第7作奮闘編』…!
発表が大変遅れてしまいました。 ご予定くださっていたお客さま、詳細お待たせして大変失礼いたしま
-
11月5日「浪曲『男はつらいよ』を聴く会」浅草・木馬亭
11月5日(土)浅草・木馬亭にて「浪曲『男はつらいよ』を聴く会」を開催いたします。 木馬亭は1
-
なすかぼ二人会でも名披露目!
さて、今週日曜日です! なすかぼチラシ.pdf 落語の柳家小権太兄さんと一緒にや
-
「波瀾万丈」から「三扇会」の一日!
来年正月25日、まずはお昼12時30分から、勝子師匠•奈々福姉•太福の出演によります、題して「浪曲波
-
玉川太福『月例』木馬亭独演会(11/4)のお知らせ
タイトルの通りでございます。 11月から毎月、木馬亭の夜席で独演会を開催す
- PREV
- ポテトサラダ
- NEXT
- 浪曲広小路亭、ご来場ありがとうございましたっ!