あのコント赤信号の…！

4月５日、浅草木馬亭にて開催された、あっち亭こっちこと、長田衛さんの著書「木馬亭よ、永遠なれ。」出版記念演芸会に出演させていただきました。

前半演芸コーナーの最後にあがらせていただいたのですが、私の前がなんと、あのコント赤信号の、小宮孝泰さん！

この頃は、お笑い芸人さんが落語家に転身したり、俳優の方が落語会を開催されることも珍しくなく、もう何年も前から、落語に取り組まれているんだそうです。（お話することは叶いませんでしたが、たぶん）ネタは、「元犬」でした。

小さい頃からテレビでしょっちゅうお見かけしていた方と、共演といいますか、しかも私の前に上がられるというので、なんとも複雑な気もしましたが、まあ、そんな感慨にひたれるほど私ベテランじゃあござんせん。

お祝いの席ってことで、浪曲らしくて、おめでたい「陸奥間違い」を選びました。

超満員の客席でのマイク無しは、声が吸われちゃうぶん、やっぱり辛いところもあったんですが、そこは気合いで乗り切った！（と思いたい。）

ものすごく、真剣に聴いて下さるお客様で、いや〜、しびれましたが、楽しかった。

「木馬亭よ、永遠なれ。」Amazonでも購入できます。

http://www.amazon.co.jp/浪曲定席-木馬亭よ、永遠なれ。-芸豪烈伝-浪曲日記-長田/dp/4881428330

私のまるで知らない、２０数年前の木馬亭定席、浪曲界の様子を、わずかだとは思いますが、知る事ができたのは、本当にありがたい。

普段あんまりしないんですが、いったい何ページに折り目をつけたかわからない。それくらい、繰り返し繰り返し目を通したい、そんな先人たちの言葉、エピソードがたくさん載っております。

同じ話芸の間でも、「浪曲は一段下だから」なんて思ってる芸人の話を聞かないでもないけど、

「浪曲をなめるんじゃねえ」

って、胸を張りたくなるような、そんな話がいくつもありました。

先人のエピソードでなく、私の芸でそうならなきゃ仕様がないですけど（笑）。

さて、ネタおろし２本だ。稽古稽古。