大田区民プラザ
今年三度目の、大田区民プラザ小ホールでの、独演会。
今回も、90名ほどの大田区民のみなさまが集って下さった。縁もゆかりもない土地で、毎回100名近いお客様が集って下さる…。なんと有難いことだろうか。
「太福さん、水滸伝やっていただきたいんですが」
と、去年のお正月、木馬亭定席終演後に、声をかけていただいたのがご縁。玉川の私にとって「水滸伝」と言われれば、そりゃあもう「天保水滸伝」なわけで、まだそのとき私、一席もできませんでしたから、
「すみません、まだ覚えていないのですが」
と答えると、
「え!?あの、自転車水滸伝やっていただけませんか」
「うぇえ!?自転車水滸伝ですか!?」
って、まさか私の新作浪曲をご指名だったんでございます。。。いや〜、驚いたの、嬉しかったの。
木馬亭定席では、あんまり新作を舞台にかけちゃいけない、ってお考えの師匠もいる中(現在もいると思う)、きっと喜んで下さるお客様もいるはず!と貫いてて、本当に良かった。本当に。それがあっての、今年一年間で、5回も見知らぬ土地で独演会をさせていただけるだもの。
そして、大田区民プラザのお客様は、「初めて見たのが親鳥と疑わない」ヒヨコのごとく、と言っちゃあ失礼かもしれませんが、未熟な私の浪曲を、毎回、お客様ご自身の中で、最大限に楽しんで聴いて下さる。
浪曲以上につたないマクラを含めて、浪曲二席とちょっと遊びコーナーをいれて、昨日は90分。マイク無しでだから、毎回2席目の終盤はしんどいんだけど、昨日は、そんな中でも、本当に大きな発見というか、「コツ」なんて思うとどうせ錯覚だろうけど、「ああ、こんな感じでも出来るんだなぁ」という今までは体験できなかった感覚が得られ、ということ起こるのも、親鳥と信じて下さるお客様のおかげなんだなぁ。
その温かいお客様に甘えすぎることなく、でもそこで得られる成果を、木馬亭をはじめ、もっとしんどい状況とか、厳しい中でまた試して、その成果を手放したり改良したりしつつ、また思い切って図々しく甘えよう。
とにかく稽古と試行錯誤をどこまでやって、あとはどこまでお客様を有難く、感謝できるか。
8年目になってやっとこさ、このシンプルな二つのベクトルに邁進し続ければ、きっと道は開けると信じられる。
間違ってったら、またそのときは、自分の物差し作りからやり直しや!(蛇足の時事ネタ)
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