「第三回ソーゾーシー」ご来場御礼。
2017/9/2「第三回ソーゾーシー」新宿末廣亭。
思い出しても、夢のような時間。
21時30分開演で、23時の終演だったからちょうど90分。
弟子入り前に何度も末廣亭にはお客として足をはこんでいたけど、舞台側からの眺めは初めてで、まず、オープニングトークで客席の前に立ち、桟敷席まで満席の様子を見て、
「…これ写真とか映像で見たことある景色だ」
そこに自分が立っていることが信じられず。
とはいえ、なんて感慨に浸っている間はなく、すぐに開演でトップバッターは昇々さん。舞台と楽屋は扉一つ、壁一枚隔てただけなんだけど、楽屋に聞こえる客席の雰囲気と高座の様子が、実際の距離以上に遠く感じられて、不思議だった。
楽屋から舞台への入り口、その先の高座が異次元みたいな。
袖から見た末廣亭の舞台は、思い描いていたより、客席で見ていたより、ずっと小さく感じられた。
今回は、過去2回の公演に比べて持ち時間は短めって話だったから、それもあってか、番組はとてもテンポよく進む。
あれだけ強烈な昇々さんの空気が、あっという間に鯉八兄さんの空気に変わる。吉笑さんの時もそう。鯉八兄さんの、素晴らしい完成度、濃密な10分強のあと、吉笑さんがいつもの調子でマクラを始めると、あっという間に吉笑さんの世界になっている。壁一枚隔てた向こうの世界、その空気が一瞬で変わっていく。演者の力量はもちろんだけど、それを受け入れるお客さんの反応の良さというか、気持ちの良さというか。
私の口演については、来てくださったお客様との宝なので深くは触れないでおきたい。ネタについては、設定とかちょっと変えて、いろんな場所でできる話のつもりで作ってるので、今後もやります。でも、あの形は末廣亭でしかできない形。あの日限りです。
終演後、楽屋に末廣亭の北村会長がいらっしゃって、こちらはもう緊張して、「初めまして!」と「勉強させていただきました!」と「この度はありがとうございます!」全部一気に言う!みたいなご挨拶を必死にするわけだけど、
「こんなの、あったよ」
という感じで、すっと紙を見せてくださった。
師匠福太郎が末廣亭に出演した時のチラシのコピー。
昭和53年。みね子師匠の名前が、まだ「佐藤峰子」という本名のままだ。(おかみさんの記憶では、このあと、6年後くらいにももう一度出演している)
私自身が無粋者で田舎者なので、なんともうまく言えないのだけど、本当に粋な方というは北村会長みたいな方のことをいうんだろうなぁと思う。
ソーゾーシー3回目にして、今回トリをとらせてもらった。
何番目に上がっても、初・末廣亭に違いないし、順番に関わらず私は間違いなく感動していたはずだけど、それをよりドラマチックな番組にしようと提案してくれた、鯉八兄さん。それを快諾してくれた昇々さんと吉笑さんに、とにかく感謝しかない。
ソーゾーシーのおかげで、みね子師匠にはいつもいつもご負担をかけてばかりだけど、師匠以来に末廣亭にお連れできて、少し親孝行ができたかと。
末廣亭の柝の音色も忘れられない。あそこまで澄んだ音色はなかなかない。すり減り具合からいって、何十年間も大切に使われてきたものだ。
お客様の入場整理から終演まで、初めてのことだらけでバタバタだったけど、どの瞬間も脳裏に深く残っている。一生忘れないと思う。
「良い会だったなぁ」と思うことがあっても、いつもは「切り替え切り替え!」と言い聞かせるほうなんだけど、今回ばかりは少し余韻に浸りたい。浸ってプラスになる余韻だと思うから。
とにかく皆様に、重ね重ね感謝申し上げます。
あ、次回「第4回ソーゾーシー」は11月6日(月)渋谷の「東京カルチャーカルチャー 」にて。ちゃっかり宣伝。稽首。
玉川太福 拝
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